石上国語教室はこの4月8日で30周年を迎えます。ここまで教室を続けることができましたことを皆様に厚く感謝申し上げます。
1994年4月8日、組み立て式の4つの机と自宅から運んだカラーボックス数個、当時懐かしい百科辞典専用の本棚だけで教室を始めました。手作りの授業、1人1人を丁寧に指導していくことで精一杯でした。
それでも今こうして多くの生徒、保護者の皆様、また手伝って下さる講師の皆様に支えられて30年目を無事むかえ,コースメニューなども一部、刷新することができました。
これまで当教室は、国語学習とは”考えること”をモットーに続けてきました。日本の教育がどんどん生徒にとって受け身になって考えることが少なくなっていく過程を見てきました。なんとしてでも考える学習を失いたくないという思いで、今日も教室に向かいます。2020年コロナ禍をこえて、教育もまた新しいフェーズに向かっています。
しかし、石上国語教室のやるべきことは30年前となんら変わることなく”自ら考え学ぶ姿勢”を追求することです。
「先生、お空が夕焼けですごく綺麗だね。」
「いちょう並木で綺麗な落ち葉を拾ってきたよ。」
時代が忙しくなり、もうそんな生徒の言葉を聞くことも少なくなりました。
様々な季節の変化を敏感にとらえ、感動を伝えるみずみずしい心も、“考えること”と同時に当教室が大切にしてきたことです。
皆様の熱心なリクエストに応え、いくつか提供できることができるようになった 教科もありますが、気持ちは、“国語専門”の教室でありたいと思います。国語力が育つことで他の教科がみごとに支えられていく事実があるからです。
当時、第3の教科といわれた国語は次第に、英語・数学の次でないと履際を考えていただけない教料ではなくなってきたようにも思います。新しい時代はコミュニケーション能力こそが問われるからです。
「全てはコミュニケーション能力向上のために。」教室の広告にいつも書かせていただいたこの言葉をいまもう1度噛みしめています。
「未来のために国語を一緒に学びませんか。」
石上国語教室はこれからも身近な教室であり続けるよう努力してまいります。